今話題の「金融所得課税」を自分なりに考えてみた

今話題の「金融所得課税」を自分なりに考えてみた

2021年10月10日 オフ 投稿者: ゆーや

今日は結構高度でヘビーなお話です。

 

決して大きな会社ではありませんが、一後継者として色んな想いがありますので、それに対する見解も踏まえて。

 

まず、こちらのニュースをご覧ください。

 

金融所得課税、当面見直さず 「すぐやる」は誤解―岸田首相:時事ドットコム

 

金融所得課税見直しが、未来の起業家の足かせになるのではとSNSで懸念を示す声が最近多いですが、成長無くして分配はなしとのことですぐの施策ではないと。

 

まず金融所得課税とは、預金や株式、投資信託などの金融商品で得た所得(配当金、利子、株式譲渡益など)に対して税金を課すことをいいます。

加えて、会社を売った時に受け取る売却益(キャピタルゲイン)や株主配当などの分配金(インカムゲイン)もこれに含まれます

 

 

難しい税率の話は長くなるのでやめておきますが、日本は所得税にかかる税率が他の国に比べて高いです。

 

ご覧のように累進課税で、所得が上がれば上がるほど税金も上がります。

言い換えればお金持ちほど税金を払っている国、それが日本です。

 

 

ただ、税金は毛嫌いされることが多いですが、決して悪い話ではなく、むしろこのシステムがあるからこそ、この国は成り立っています。

いつ地雷を踏むかいつ銃で撃たれるのかとヒヤヒヤしながら街を歩かなくても良いのも、医療費が何歳までか無料なのも、公道が無料で走れるのも、全て国民が積み上げた税金のおかげです。

もしかしたら、政治にそこまで関心を持たなくても安心安全な明日が迎えられるのは、税金の力が相当働いてると言えます。

確か割と高い水準で、一定の年収以下の人はマイナスよりもプラス要素の方が大きいと何かで見ました。

意外なところで税金は私たちの生活を支えてくれているのですね。

 

 

そんな日本において、これまで売却益(キャピタルゲイン)に対する税金はとても優遇されていました

いくらになろうと課税率は一律20%でした。

 

詰まるところ、起業家や会社の経営者にしてみれば、会社を興し、育て、上場ないし売却することで得られる売却益に対する税率は良くも悪くも決まっているため、大きい「価値」を残すほど手元に残りやすい制度でした。

 

これが日本で資産家になるための最短ルートであり、世の起業家達はこれを目指して、今日もどこかの知らない誰かが何十社と起業していくわけです。それか、買う。

そして、育てて、売る。

所謂ジャパニーズドリーム。

 

 

さ、そこで、

このキャピタルゲインを含む金融所得課税が引き上げになると、どうなるか。

ご察しの通り、日本で起業する旨味がなくなった、と言って海外に活躍の場を移す人が増えてしまいます。

中東やアジア諸国にはそういった実業家達を優遇する税制を敷いている国はたくさんあるため、わざわざ日本で起業したり経営したりする意味がなくなってしまうのです。

 

噂では、段階的に25%30%に引き上げになり、さらには累進課税になるとの話もあるので、ブイブイ言わせていた実業家にしてみればこの見直しは大きく風向きが変わることになりかねません。

 

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さて、本題はここから。

いろんな見解がありますが、今回の「日本で起業する旨味」みたいなところの話。

1人の優秀な経営者によってどれだけの雇用が生まれているかって言われると、確かに。。だし、

人口が右肩下がりの国にしてみれば、GDP成長率にかなり悪影響が出るのは間違いないと思います。

ただ、それらはマクロすぎる論点なので、

じゃあ、もしこのように金融所得課税の見直しが行われたとして、自分はどのように思うかというミクロな視点で意見を述べさせていただきたいと思います。

 

そもそも、今回スポットが当たる立場は、

はなから「会社を上場させたり売却したりすることを目的としている人」です。

回り回って国民の問題ではありますが、

そもそも僕としては、まだ代表でもなければ決定権がない立場なので、言及するにはお門違いですし、

今後経営者となった場合も、会社を売却することを見込んで経営していくつもりは一切ありません。

たしかに、会社や会社の株を公開して売るということは買う相手がいないと成立しないし、社会的信用がないとダメです。

 

だから一切そのつもりはありません。なんて言ったって、そもそも出来ない奴が何を言う。と言われればそれまでですし、

まず、この規模感ではさほど社会に大きな影響を与えるほどでもないかもしれません。

 

 

でも。

 

 

この街に育てて頂き、54年目を迎えた今季。

これまでの歴史を父(二代目)、祖父(初代)とたまに振り返るのですが、お金に目がくらみ、会社を売却して富を得ることを出口とした瞬間があったとしたら、果たしてここまで長く会社を続けてこれただろうか。

こんなにもお客様から幸せを分けていただけただろうか。

 

つくづく「続けていく事」の難しさ、そして大切さを知り、この街の方に支えられて生きていることを実感する日々において、「会社を手放してお金に変える」ということを考えることにそもそも意味があるのか。とさえ思ってしまいます。

 

利益を上げることはたしかに大切です。

でも、やっぱりお金は「目的」ではなく「手段」であるので、それを使ってまたお客様に満足していただき喜んでいただけることを考えるのが私たちの仕事です。

 

だから、経営者は「なんぼ稼いでるの?」じゃなくて「なんぼを何に使ってるの?」を自分に問うのが正解かと思います

 

 

最近では老後2000万円問題なども話題となり、個人でも買う事ができる投資信託などの金融商品も一般的になってきて、終身雇用の危機からか、早期リタイアを望む人も少なくありません。

 

そんな世の中だから、「出口」に焦点が当たりがちですが、僕はそこまでして「出口」は要らないです。

 

だって「続けさせていただいた」から今があるので。

僕も次の世代にタスキを繋ぎたいです。

こんな僕たちのことを必要としてくれる方が少しでもいるなら、50年、100年と続けていきたい。

その使命を背負っています。

 

 

だから今回の話題は、自分の今後のあり方を再認識できる話題でした。

子どものうちから政治に関心を持つことは本当に難しいですし僕もそんな視野の広い子どもではなかったのですが、さっきも言ったように、

それも日本の平和さが故かもしれませんね。

 

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