「gift」
2021年4月21日先日ニュースでやっていた名古屋のあるお店。
なんと、学生(高校生以下だったと思います)のカレーが無料なんですって。
なに、何で無料なの?ってところですが、
これは、何もお店が不利益を被っているわけではなくて、素敵な“仕組み“の中のお話。
心が温まるので、是非ご紹介させてください。
経済的観点で答えを先に言うと、“資本の再分配“です。
つまり、来店されたお客様の中から
前途洋々の若者たちに
「カレーをプレゼントしたい方募集中」みたいな感じで、希望者を募るわけですね。
→そして、その意志がある者は、チケットを買ってお店指定の壁に貼る。
→来店した学生がそのチケットを剥がし、カレーを腹一杯食べる
→食べた学生は、そのチケットを送ってくださった方に手紙を書いてSNSに投稿。
というような一連の流れです。
すごくないですか?これ。
学生は無料でカレーを食べることができて嬉しいはず。そして何より、顔も知らない人にカレーをプレゼントしようとした人はどんな人だ?と気になり感謝すると思うんです。
で、その感謝された人(プレゼントした人)はその時点できっとお金よりも欲しいものを手に入れているだろうから、win-winです。
人よりも良い生活がしたいって思うのが人の心理でしょうから、このような関係はなかなか難しい領域ではあります。
でも、これがいつか成熟して、色んな業態で採用されるような仕組みになったら、世界が180度変わりそう。
お金持っている人が、まだお金をあまり持っていない人に「gift」する世の中。
心も添えて。
素敵な「再分配」ですよね。
レバレッジを効かせているとまでは言いませんが、このお店が行っている今回の仕組み自体、ビジネスに置いても現代の経済活動に不可欠な要素が含まれている気がして、発想も普通にすごいなぁと思います。
「まん防」なんてことも始まって、一向に雲が切れないこの世を救うのは、こういった人の根幹にある「心」に訴える活動なんだなぁと思うと、まちの電器屋もまだまだやれることがたくさんありそうです。
当たり前ですが、
きっと美味しいんだろうなぁ、ここのカレーライス。
行ってみたいですね、いつか。
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